犬種図鑑 ノーフォーク・テリア


飼いやすさ

特徴

どんな犬?
ノーフォーク・テリアは、名前の通り「テリア」グループに属します。
今でこそ家庭犬として飼われていますが、もともとはネズミやキツネなど小型の動物を狩る猟犬でした。

性格
ノーフォーク・テリアは遊ぶことが大好きで、物怖じしない性格をしています。興味を持ったものに対しては、集中しすぎて周りが見えなくなってしまうこともあるほどです。
猟犬として活躍していたので、小型犬とはいえ、スタミナもあります。お散歩や遊びの時間をしっかりとってあげましょう。30分程度の散歩を1日2回行ったり、ドッグランに行ったりするのがおすすめです。
また、番犬として活躍できるほど、強い警戒心があります。子犬の頃からしつけをしっかりと行い信頼関係を築きましょう。
サイズ
体重は男の子が5〜6kg、女の子で4.5~5.5㎏、体高は、男の子25〜26cm、女の子は24~25㎝で、小型犬に分類されます。
被毛・毛色について
・被毛のこと
ノーフォーク・テリアの被毛は、硬い毛質が特徴のダブルコートです。換毛期には抜け毛が増えるので、ブラッシングが欠かせません。
毛を間引いて取り除く「プラッキング」と呼ばれるトリミングを行うと、被毛が退色するのを防いだり、毛質が硬くなったりします。トリミングサロンによっては、プラッキングの技術をもったトリマーさんがいないこともあるので、希望する場合はあらかじめ確認するとよいでしょう。
・毛色のこと
レッド、ウィートン、ブラック・タン、グリズルがあります。日本で多く見かけるのはレッドです。

歴史
ノーフォーク・テリアは、イギリス原産の犬種です。
よく似た犬種に「ノーリッチ・テリア」がいますが、もともとは同じ犬種とされていました。
以前の違いは、ノーフォーク・テリアはたれ耳なのに対し、ノーリッチ・テリアは立ち耳という点だけ。そのため、現在のノーフォーク・テリアは、昔は「たれ耳のノーリッチ・テリア」として知られていました。
1932年にノーリッチ・テリアがイギリスのケネルクラブに登録され、1964年になって、たれ耳のタイプが「ノーフォーク・テリア」として独立。1979年には、アメリカのケネルクラブでも、それぞれが別の犬種であることが認められました。
どちらの名前もイングランド北部にある地域名(「ノーフォーク」、「ノリッジ」)に由来しています。
寿命について
アニコムの「家庭どうぶつ白書2022」によると、ノーフォーク・テリアの平均寿命は12.2歳とされています。
気を付けたい病気
気を付けたい病気として、「皮膚病」、「心筋症」、「緑内障・白内障」、「膝蓋骨脱臼」が挙げられます。
日頃から行動や皮膚のチェックを行い、いつもと違ったことがあれば早めに病院へ連れて行きましょう。
ノーフォーク・テリアを迎えるにあたって
日本ではまだメジャーとはいえないかもしれませんが、最近では見かけることも増えてきたノーフォーク・テリア。小型犬であり、愛嬌のある体型や顔つきが人気を後押ししているのかもしれません。
しかし、十分に欲求を満たしてあげなければ、ストレスから問題行動に発展することもあります。運動と遊びを欠かさず、しっかりしつけましょう。
