犬種図鑑

トイ・プードル 出身地 フランス

飼いやすさ

特徴

平均体重

3~5kg

平均体高

24~28cm

被毛

カールしたふわふわのシングルコート

毛色

レッド/アプリコット/ブラック/ブラウン/シルバー/クリーム/シャンパンなど様々

お手入れ

毛が抜けにくい反面、伸び続けるので定期的なトリミングが必要。また毛が絡まないように日々のブラッシングも必要になる

成犬時のサイズイメージ

代表的な毛色

レッド(レッドフォーン)
アプリコット(オレンジフォーン)
クリーム(ペールフォーン)
ホワイト
シルバー(グレー)
ブラック

どんな犬?

ぬいぐるみのような容姿で人々を魅了しているトイプードル。サイズが小さいだけでなく、賢くて物覚えがよい、抜け毛が少ないなどの特徴も人気の理由となっています。抜け毛が少ない代わりに毛が伸び続けるため、こまめなケアが必要です。飼いやすいからといってお世話をする必要がないわけではありません。

性格

スタンダードプードルは、もともと水鳥用の猟犬として活躍していたので、トイプードルも、身体を動かすのが好きな犬種です。飼いやすい小型犬というイメージが広まってしまったこともあり、運動は必要ないという認識を持っている人も少なくありませんが、実際は毎日のお散歩や遊びの時間が欠かせません。また、泳ぐのが好きな子も多いです。一説には、ウォーター・ドッグという犬種をルーツに持っているともいわれるプードルですが、泳ぎが得意な点からはその説が裏付けられます。運動能力が全般的に高いです。

性格は、育った環境や生まれ持ったものもあり一概には言えませんが、人や犬が好きで天真爛漫かつ素直なタイプの子が多いようです。

歴史

トイプードルは、原種のスタンダードプードルが小型に品種改良された犬種です。大型犬である原種のスタンダードプードルの起源はフランスであるとの説が広く認知されていて、その歴史は何世紀も前にさかのぼります。原産国が一説として断定されていないのは、古くからヨーロッパを中心に似たような犬種が存在していたことが確認されているためです。しかし、最初に人気が広まったのがフランスであったことから、一般的にはフランス原産とされています。

小型化され始めたのは、16世紀頃といわれています。この頃はまだ現在のトイプードルほど小さなサイズではなかったものの、可愛いらしい愛玩犬として、フランスでは上流階級の間で絶大な人気を博するようになりました。

日本での歴史は、1949年にアメリカから輸入された3頭のトイプードルから始まっています。アメリカではそこまで人気のある犬種ではありませんでしたが、2000年代に入るとテディベアカットが広まり、その可愛い容姿から日本では知らない人はいないほどのメジャーな犬種となりました。アニコムの人気犬種ランキングでも12年連続で1位になるほどの人気犬種として多くの人に愛され、親しまれています。

しつけについて

トイプードルは知能面で、とても賢いことが特徴にあげられます。高い記憶力と理解力で、飼い主の指示が伝わる速度も速いです。しかしその頭の良さを悪いことに活かすこともできてしまいます。 例えば、「ケージから出してほしい」「ごはんがほしい」など何かしたいことがあって鳴いたときに、その要求を叶えてしまうと「要求吠え」につながってしまいます。小型犬とはいえ、鳴き声で悩むトイプードルの飼い主は少なくありません。 子犬の頃から、鳴いても無視する、して良いことと悪いことを家族全員が一貫して教えるなど、可愛らしさに翻弄されないよう正しい知識で接することが大切です。

知能面では、とても賢いことが特徴にあげられます。高い記憶力と理解力で、飼い主の指示が伝わる速度も速いです。しかしその頭の良さを悪いことに活かすこともできるため、飼い主は可愛らしさに翻弄されないように正しい知識で接することが大切になってきます。

性格は、育った環境や生まれ持ったものもあり一概には言えませんが、人や犬が好きで天真爛漫かつ素直なタイプの子が多いようです。

被毛・毛色について

トイプードルといえば、カールしたふわふわの毛。ぬいぐるみのような愛らしい印象を与えます。毛は抜けにくいですが、伸び続けるため、1ヶ月に1回程度の定期的なトリミングが必要です。また、絡んだり毛玉になったりするのを避けるには、日々のこまめなブラッシングも必要です。

オーバーコートとアンダーコートの二重構造を持つ被毛をダブルコートと呼びますが、トイプードルはオーバーコートだけを持つシングルコートと呼ばれる犬種です。オーバーコートはしっかりした毛で皮膚を保護する役割を果たし、アンダーコートは柔らかい毛で保温や保湿の役割を果たします。アンダーコートを持たないトイプードルは、寒さにはさほど強くないので、寒い時期には洋服を着せてもよいでしょう。

トイプードルの毛色は、10種類以上に分類されます。中でもホワイトやレッドの割合が高く、街中でも見かける機会が多いです。一方でクールな印象のブラックも人気があります。そのほか、アプリコットやブラウン、グレー、クリーム、レッド、シャンパンなど、とても多くのカラーがあるのもトイプードルの特徴です。

また、トイプードルの毛色は、年々変化していきます。シルバーの毛色の子は子犬の頃は黒いけど、だんだんシルバーになってきたり、レッドの毛色の子はその子によって色の濃さが変わってきたり…♪ そんな変化もトイプードルの魅力かもしれませんね。

しっぽについて

トイプードルのしっぽは本来長いですが、日本では短いものも多くいます。これは生まれてすぐに短く切られている(断尾)ためです。本来の長い立派なしっぽ、短く可愛いしっぽともに魅力的ですが、海外では断尾が禁止されている国もあります。

寿命について

アニコムの「家庭どうぶつ白書2022」によると、トイプードルの平均寿命は15.4歳です。もともと小型犬の中でも比較的長生きする犬種ですが、フードの質や生活環境の向上によって年々寿命も延びています。

気を付けたい病気

アニコムの「家庭どうぶつ白書2021」によると、他犬種に比べ、「前足の骨折」や「糖尿病」が多いことがわかっています。トイプードルは活発で天真爛漫な性格の子が多いことに加え、他犬種と比べ骨格が細めなので、ちょっとした段差を飛び降りただけでも骨が折れてしまうことがあります。

トイ・プードルを迎えるにあたって

どまるところを知らないトイプードルの人気には、見た目が可愛いだけではない理由がたくさんあります。毛が抜けにくいなどの飼いやすさもある反面、毎月のトリミングは必須ですし、毛玉ができないように日々のブラッシングは欠かせません。可愛い彼らと暮らすには、トイプードルという犬種をより深く理解することが大切です。特徴や歴史をしっかり理解して、トイプードルと楽しい暮らしを送ってくださいね。