犬種図鑑

キャバリア・キングチャールズ・スパニエル 出身地 イギリス

飼いやすさ

特徴

平均体重

5~8kg

平均体高

30~34cm

被毛

上毛と下毛を持つゆるやかなウエーブがかったダブルコート

毛色

ブレンハイム/ブラックタン/ルビー/トライ

お手入れ

一定の長さ以上は伸びないため、トリミングは基本的に必要ないが、抜け毛が多く日々のブラッシングが必要

成犬時のサイズイメージ

代表的な毛色

ブレンハイム
ルビー
ブラックタン
トライ

どんな犬?

キャバリアキングチャールズスパニエルの魅力は、大きくて丸い目、ふわふわなたれ耳などの愛らしい見た目と人懐っこい性格。人見知りも少なく飼いやすい犬種として知られ、日本でも人気です。

よく似た犬種に「キングチャールズスパニエル」があります。こちらはキャバリアの先祖にあたり、全体の雰囲気や耳、被毛の特徴がよく似ています。キャバリアより少し小さいこと、マズルが短いことで見分けられます。

性格

イギリス王室でも寵愛されていた「キングチャールズスパニエル」は、賢く穏やかで愛情深く、誰に対しても社交的なコミュニケーションを取ることができる犬種です。キャバリアはここに、アクティブさとやんちゃさが少し加わり、まさに「愛玩犬の象徴」のような性格です。人と遊ぶのが好きなので、散歩や室内でのおもちゃ遊びなどで一緒に遊んであげましょう。

サイズ

体高は30~34cm、体重は5~8kgほどが標準的ですが、成犬になったときのサイズにばらつきがあるのが特徴です。骨格の太さなどによっても体重が変わってきます。体型はやや胴長なので、一般的な小型犬用の服を着せると、丈が少し短い印象になるかもしれません。

被毛・毛色について

緩やかにウェーブがかった耳の毛や、長すぎないのにふわふわと風になびく被毛の雰囲気は、気品を漂わせています。毛の一本一本にはツヤがあり、シルクのように滑らかです。

耳や足の飾り毛は、成犬になってしばらく経ってから現れます。

被毛は、アンダーコートとオーバーコートのダブルコートを持つため、換毛期には抜け毛が増えます。トリミングは必要ありませんが日々のブラッシングが欠かせません。 カラーは4種類あります。もっともメジャーなのはブレンハイムで、白地に茶色い模様の組み合わせです。そのほか、黒と赤褐色のブラック・タン、全身赤褐色のルビー、赤褐色と黒と白の3色が混ざったトライカラーがあります。

歴史

その名の通り、イギリス生まれの犬種です。

イギリス国王チャールズ1世・2世は、先祖となるキングチャールズスパニエルをとても可愛がっていたとされています。

当時のキング・チャールズ・スパニエルは今よりもマズルが長かったのですが、交配により短くなり、今のキング・チャールズ・スパニエルになりました。それが再度、長い見た目に戻されたのが、今のキャバリアです。

現在は、キングチャールズスパニエルよりもキャバリアの方が圧倒的に多く、キングチャールズスパニエルはなかなか出会えない珍しい犬種となっています。

名前の「チャールズ」はイギリス国王のチャールズ1世・2世に由来し、「キャバリア」は「騎士」という意味合いがあります。ここから、マズルが短くなる前の姿に戻り、「騎士が活躍していた中世時代の姿を取り戻した」と解釈することもできます。

寿命について

アニコムの「家庭どうぶつ白書2022」によると、キャバリアの平均寿命は12.2歳です。

気を付けたい病気

特に多いのが「心臓病」です。中でも「僧帽弁閉鎖不全症」にかかりやすいです。一般的には高齢の犬に発症しやすい病気で、心臓の弁が正常に機能しなくなることで、さまざまな症状を発症します。

キャバリアの場合は4〜5歳と若くして発症することが少なくないため、定期検診がとても大切です。遺伝に起因する部分が大きいとされる病気ですが、生まれながらにしてこの病気を患っていることはほとんどありません。定期検診のほかに、食事管理や適度な運動をさせるなどの生活習慣が予防になる場合もあります。

そのほか、乾性角結膜炎・KCS・ドライアイなどの目の病気にも気を付けましょう。

キャバリアを迎えるにあたって

イギリス王室で可愛がられていただけあって、愛玩犬として一緒に暮らしやすい性格のキャバリア。サイズも小さすぎず、大きすぎないため、日本の住宅事情でも飼いやすいです。この機会に正しい情報を身に付けて、キャバリアと楽しい日々を送りましょう。