犬種図鑑 ゴールデン・レトリーバー


飼いやすさ

特徴

どんな犬?
ゴールデン・レトリーバーは、温和で人懐こく、愛情深いことなどから多くの人に愛されている犬種です。アニコムの「犬種ランキング2021」でも14位にランクインしていて、大型犬の中ではトップを誇る人気です。
もともとは、ガンドッグと呼ばれる鳥猟犬で、ハンターが撃ち落とした水鳥を泳いで取りに行き、傷つけないように咥えて持ってくるという仕事をしていた犬です。水中でも陸上でも動くことが得意で、天性の回収能力や鋭い嗅覚をもち、狩猟家たちにとても支持されていました。ちなみに、犬種名の「レトリーバー」は、「取り戻す」「回収する」といった意味を持つ「レトリーブ」に由来していて、水中や地上に落ちた獲物を拾って、主人のもとにもどることを表しています。 現在では猟犬としての活躍の場は減りましたが、人と一緒に仕事をすることが大好きな犬種のため、ドッグスポーツでその能力を見せたり、介助犬や盲導犬、セラピー犬などとしても活躍しています。学習能力が高く、運動神経も抜群です。ちなみに、1977年7月に初めて行われたアメリカンケンネルクラブ(AKC)の服従訓練コンテストで3頭選ばれたチャンピオン犬はすべてゴールデン・レトリーバーでした。

性格
ゴールデン・レトリーバーは陽気で人懐っこく、優しい性格をしています。
幼少期はとてもやんちゃですが、介助犬や盲導犬としても活躍するほど高い能力を持つ犬種なので、子犬の頃からしつけをきちんとしていきましょう。大型犬なので、人に飛びついたりして思わぬトラブルなどを引き起こしたりせず、一緒に楽しく暮らしていくためにもしつけはとても大切です。
サイズ
ゴールデン・レトリーバーは大型犬に分類される犬種です。 男の子では体高56cm〜61cm、女の子では体高51cm〜56cmほどです。男の子の体重は30kg〜36kg、女の子は27~33㎏程度です。
被毛・毛色について
ゴールデン・レトリーバーは、直毛とウェーブのかかった毛のタイプがありますが、どちらもダブルコートの被毛をしています。
毛が長く、耳の下や脇、お尻やしっぽなどはホコリや被毛同士が擦れ、毛玉になりやすいので、丁寧なブラッシングが大切です。

歴史
ゴールデン・レトリーバーの歴史はほとんど不明だとされていますが、イギリス発祥の犬種であることは間違いないといわれています。19世紀、現在では絶滅してしまっている「トゥイード・ウォーター・スパニエル」と「ウェービー・コーテッド・レトリーバー(現在のフラット・コーテッド・レトリーバー)」を交配させ誕生した犬種だといわれています。
1903年に正式に独立した犬種としてイギリスのケネルクラブ(KC)に登録されました。
また当時は、レッドやマホガニーといった濃い毛色が好まれていていたため、クリームは犬種標準からは除外されていました。
その後1925年には、アメリカンケネルクラブ(AKC)でも犬種登録がされ、現在ではイギリスタイプと、アメリカタイプの2タイプが存在しています。
寿命について
アニコムの「家庭どうぶつ白書2022」によると、ゴールデン・レトリーバーの平均寿命は10.9歳です。
犬の寿命は体の大きさによって変わり、小型犬に比べ大型犬の方が寿命は短い傾向があります。 これは、小型犬も大型犬も心臓の大きさがほぼ変わらないため、大型犬のほうがより負担が大きいからだといわれています。
気を付けたい病気
アニコムの「家庭どうぶつ白書2022」によると、耳血腫や血管肉腫、脾臓の異常、股関節形成不全になりやすいことがわかっています。
ゴールデン・レトリーバーを迎えるにあたって
見た目に美しくかわいいだけでなく、賢く、性格も穏やかで愛情深いゴールデン・レトリーバーは、最高の家族になってくれること間違いなしです。一緒に楽しく暮らしていくためにも、子犬の頃から社会化や基本的なしつけをしてコントロールができるようにしておきましょう。
