犬種図鑑

チワワ 出身地 メキシコ

飼いやすさ

特徴

平均体重

1.5~3kg

平均体高

12~20cm

被毛

短い毛のスムースコートと長い毛のロングコート

毛色

ブラックタン/クリーム/レッド/ホワイト/チョコレートタンなどバリエーションが豊富

お手入れ

ダブルコートで換毛期には抜け毛が多くなるため、日々のブラッシングが必要

成犬時のサイズイメージ

代表的な毛色

ブラックタンホワイト(ロングコート)
チョコレートタン(スムースコート)
クリーム(ロングコート)
レッドホワイト(ロングコート)
フォーン(ロングコート)

どんな犬?

チワワは、大きくてつぶらな瞳とアップルヘッドと呼ばれる丸い頭が特徴的な小型の犬です。世界一小さな犬種としてよく知られています。

人気犬種ランキングでも常に上位3位内をキープするという人気ぶり!

小さいからこそ、現代の日本の住環境でも飼いやすいというのも、人気をあと押ししているのかもしれません。しかし、小さくてもパワフルな犬種なので、家の中だけで遊ばせるのではなく、短い時間でも毎日散歩をするようにしましょう。

性格

チワワは甘えん坊で遊び好きである一方、大きな相手でも果敢に向かっていく性質があります。また、警戒心が強くプライドが高い傾向が見られることも。その場合には、知らない人や子どもに対して吠えや咬みつきといった行動が出ることもあるので注意が必要です。 子犬の時期にいろいろな音や人、犬などに慣れさせる社会化をしたり、吠えのしつけをしておきましょう。賢く、飼い主さんにも愛情深い犬種なので、しっかりとしつけをすることでチワワとの暮らしをより楽しむことができるでしょう。

サイズ

チワワの理想体重は1.5〜3kgと、世界最小犬種なだけあってとても小さい身体の持ち主です。とはいえ、適切な運動をしないと太ってしまうので気を付けてあげましょう。

被毛・毛色について

・被毛のこと

チワワの被毛は長さによって「スムースコート」と「ロングコート」の2タイプがあります。

スムースコートは体にぴったりと密着するような短い毛で光沢があります。

ロングコートは全身を長い毛で覆われていて、耳や足、しっぽに飾り毛が付いていいます。毛が絡まりやすいため、ブラッシングなどの日ごろのお手入れは欠かせません。また、どちらのタイプもダブルコートなので、換毛期には抜け毛が多くなります。

抜け毛を取り除かないと皮膚病の原因にもなるので、念入りにブラッシングをしてあげましょう。

・毛色のこと

毛色には、細かい決まりはなく、マールという大理石のようなまだら模様を除く毛色、組み合わせが認められています。

よく見られる毛色は黒色ベースで薄茶色の差し色が入っている「ブラック・タン」、薄いやさしい黄色に近い「クリーム」、赤茶色の「レッド」、白色の「ホワイト」、茶色に薄茶色の差し色が入った「チョコレート・タン」、青みがかかった黒や銀、灰色にも見える絶妙な色合いの「ブルー」などがあります。

毛色のバリエーションが豊かなのもチワワの魅力のひとつかもしれません。

歴史

チワワはメキシコ原産の犬種といわれていますが、定かではありません。

トルテカ文明の時代、メキシコ周辺に住んでいた部族が飼育していた「テチチ」という古代犬が、チワワの祖先ではないかというのが最も有力な説とされています。周辺地域で見つけられた遺跡や彫刻、焼き物に描かれていたものが、現在のチワワ(スムースコート)によく似ているということが大きな理由です。

メキシコからチワワ州を超えて、小さな犬がアメリカに入ってきたことで「チワワ」の名が付き、ドッグショーをきっかけにアメリカで人気となりました。

1904年に初めてAKC(アメリカンケネルクラブ)にチワワが登録され、その後1952年にはスムースコートとロングコートを区別して登録されるようになりました。

暑さに弱い

メキシコ産まれなだけあって、寒さには弱い犬種です。寒さ対策は欠かさずしてあげましょう。暖房などで部屋の温度に気を付けたり、外出時はお洋服を着せたり♪ おしゃれを楽しみながら、寒さ対策をしてあげられるといいですよね。

寒さに弱い反面、暑さには比較的強い一面も! 日本の気候でも飼いやすい犬種だと言われています。

犬にとって過ごしやすい適温の目安は25℃前後、湿度は50%~60%です。ただし、同じ温度であっても、湿度によって体感温度は異なります。さらに、年齢によっても適温は異なるので、あくまでひとつの目安として、愛犬にとってベストな環境を整えてあげましょう。

寿命について

アニコムの「家庭どうぶつ白書2022」によると、チワワの平均寿命は13.8歳で、犬の平均寿命14.1歳とほぼ同じといえます。運動や食事などに気を付けて、長く一緒にいられるといいですよね。

気を付けたい病気

アニコムの「家庭どうぶつ白書2022」によると、チワワがかかりやすい病気は、「弁膜症(僧帽弁閉鎖不全/ソウボウベンヘイサフゼンショウ)」という心臓の病気です。高齢になると発症しやすく、発症すると血液を全身に送る機能が働かなくなり、血液の逆流や循環不全がおき、さまざまな症状が出てきます。

予防することは難しく、また初期段階では症状がないため、発見が遅くなってしまう傾向があります。健康体であっても定期的に動物病院に行き健康診断をしてもらうことで早期発見、早期治療をするようにしましょう。

その他、「気管虚脱」や「痙攣発作」、「膝蓋骨(亜)脱臼」 などにも注意してください。

チワワを迎えるにあたって

小さい身体でも、魅力は盛りだくさんのチワワ♪ チワワは小型犬のためマンションなどの集合住宅でも飼いやすく、基本的なしつけができていれば、一緒にカフェや旅行などのお出かけもしやすい犬種です。しかし、抱き上げたときに落としてしまうなど日常の中で起こる事故もあるので、室内環境や扱い方には気を付けましょう。チワワと楽しい生活を送ってくださいね。