犬種図鑑 ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア


飼いやすさ
特徴

どんな犬?
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアは、小さな体を活かし、キツネやアナグマなどを狩る狩猟犬として活躍していました。
そのため、小柄でありながら体は筋肉質で、足は短めですがけっして華奢ではなく、しっかりと踏ん張れます。

性格
勇敢で活発、いたずら好きな性格です。
狩猟犬として活躍していたことから、運動量が必要です。体力もあるので毎日30~40分程度の散歩をするとよいでしょう。散歩中に走ったり、ボール遊びをしたりするほか、アジリティなどのドッグスポーツに挑戦するのもおすすめです。
サイズ
体高は約28cm以下、体重は男の子が約9㎏、女の子が約8.2㎏で、小型犬に分類されます。
被毛・毛色について
・被毛のこと
被毛は、粗いオーバーコートと、短く柔らかいアンダーコートからなるダブルコートをしています。
・毛色のこと
名前からもわかるように、ホワイト一色のみです。
・お手入れのこと
真っ白な毛並みを保つためにも、週に2~3回のブラッシングと定期的なトリミングが欠かせません。テリア犬種特有の「プラッキング」という、毛を間引いて取り除くトリミングをすることもあります。

歴史
原産はイギリスのスコットランドです。
白のケアーン・テリアとスカイ・テリアを元に作出されたと考えられています。
誕生には多くの説がありますが、中でも1860年代にスコットランドのポルタロックに住んでいたマルコムという人物によって作出されたとする説が有力です。
マルコム氏は、飼っていた赤茶毛のテリアを狩猟のときにキツネと間違え、撃ってしまったことをきっかけに、白いテリアのブリーディングを始めたといわれています。
マルコム氏の繁殖した白いテリアは当時、「ポルタロック・テリア」と呼ばれていました。
一方で、同国有数の名族であるアーガイル公爵家でも容姿の非常に似た白いテリアが繁殖されていて、こちらは「ローズニーズ・テリア」と呼ばれていました。
その後、マルコム氏らは「ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア」という名前でクラブを設立。
1906年にはイギリスのケネルクラブもウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアに改名し、翌1907年にはロンドンで初めてのショーが行われました。
アメリカンケネルクラブ(AKC)でこの犬種が登録されたのは1908年。翌年にウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの名前で正式に登録されましたが、それまではローズニーズ・テリアの名前で登録されていました。
寿命について
アニコムの「家庭どうぶつ白書2022」によると、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの平均寿命は14.8歳とされています。
気を付けたい病気
皮膚疾患、耳の疾患、消化器疾患に注意が必要です。
特に、「アトピー性皮膚炎」や「外耳炎」、「アジソン病」などは他の犬種に比べて罹りやすいので、日々の健康チェックを怠らず変化があればすぐに動物病院へ行き検査を受けましょう。
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアを迎えるにあたって
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアは、明るく元気いっぱいなので楽しく一緒に過ごせる犬種です。
狩猟犬であったとことを忘れてしまいそうな、愛らしい見た目と小さな姿をしていますが、家庭犬として飼われている現在もその本能は残っているので、しつけや日々の遊び、運動を工夫し行いましょう。
