猫種図鑑

サイベリアン 出身地 ロシア

飼いやすさ

特徴

平均体重

5~7kg

被毛

長毛

毛色

毛色や模様はバリエーションが豊富

目の色

グリーン/ヘーゼル/イエロー/ゴールド/オレンジ/カッパー/サファイアブルー/ブルーなど

成猫時のサイズイメージ

代表的な毛色

ブラウンタビー
ダイリュートキャリコ
シルバータビーホワイト
レッドタビー

どんな猫?

サイベリアン=シベリアの意味で、その名の通りロシア原産の猫です。極寒のシベリアで育ってきただけあって、豊かな被毛が特徴的です。では、この猫の特徴はどんなものでしょうか? ひとつずつ、確かめていきましょう。

身体的特徴

極寒の地、シベリアで力強く生きてきただけあって、体力・気力ともに十分。雪をもろともせずに前進していく姿は力強さに満ちています。一方、表情は優しげで、古くからロシアの人たちに愛されてきたのも納得です。

全体的に丸みをおびたフォルムですが、決して太っているわけではありません。男の子と女の子とでは体の大きさが違い、男の子の方が大きくなる傾向があります。いずれの場合もどっしりとしており、足裏には房毛と呼ばれる被毛が揃っています。凍えるように冷たい雪上を歩く上では欠かせないものだと言えるでしょう。成長の速度が非常に遅く、成猫になるまでに5年もの歳月を要するとされています。

性格

犬のような性格をしている猫というのはしばしば聞かれますが、サイベリアンもそれが当てはまる猫です。おとなしく、飼い主など自分が認めた人間に対しては従順で甘えた素振りも見せますが、お客さまなど、仲間だと認めていない相手に対しては見向きもしない、というクールな一面も持ち合わせています。男の子と女の子で性格に多少の違いがあるようで、男の子はより甘えん坊、女の子はどちらかというと気に入った人とずっと一緒にいる方が好きなようです。

極寒のシベリアを生き抜いてきたせいか、忍耐強さが際立ちます。猫には珍しく、水を嫌がらない子が多いようで、獲物を追いかけて水の中にダイブすることもあるのだとか。基本的には温和ですが、ターゲットをどこまでも追いかけていくタフさもこの猫らしさだと心得ておきましょう。

歴史

記録では、1,000年の歴史を持つとされるサイベリアン。ロシア原産で、長い間ロシア国内でのみ繁殖されてきました。英国で1871年に行なわれたショーに登場した際にも人気を博しましたが、当時は冷戦真っただ中。西側諸国とロシア(旧ソ連)の間ではヒト・モノともに交流の機会が制限されており、長らく入手困難な猫となっていました。

しかし、1990年代。世界各地で東西冷戦が終結に向かい、サイベリアンもアメリカに渡ることに! アメリカでも一躍大人気の猫種に挙げられるようになりました。

ロシアでは、政府要人も愛猫として傍らにおく猫として知られており、日本では、秋田県知事によって贈られた秋田犬「ゆめ」の返礼としてやってきた「ミール君」によって、よく知られた猫種となりました。

飼い方

どんなどうぶつも、元々暮らしていた環境に一番適した姿カタチに進化しているもの。サイベリアンは、シベリア地域で暮らすことができるよう適応してきた過去があります。ただ、日本でその環境を整えてあげることは難しいもの…。

では、サイベリアンと末永く良好な関係を築くにはどのようなことに気をつけて日々の生活を送ればいいのでしょうか?

・環境づくり

大型の猫の場合、あまり運動を好まなかったり、身体能力がそれほど機敏ではないものですが、この猫は別格です。雪中で鍛えた強靭な足腰を受け継いでおり、素早くジャンプしたり駆け回ったりすることが大好きです。そのため、頑丈なキャットタワーを用意しておくことも検討しておきたいところです。

また、大変アクティブで水も嫌がらないので、うっかり洗濯機に飛び込んだり、水を張りっぱなしのお風呂にダイブすることも考えられます。そうしたお家の中の危ない場所はしっかりと飼い主さんが気を配って対処してあげるといいですね。

・食事

サイベリアンは、身体が大きく筋肉量も多いので、その身体を維持するためにしっかりとタンパク質が取れるフードを用意したいもの。また、お通じの様子を見て、不調のようなら食物繊維を含むフードを都度、取り入れてあげるといいでしょう。

・ケア

ロングヘアーの猫なので、ブラッシングやコーミングは欠かせません。できれば1日1回はブラッシングをしてあげましょう。毛球症(飲み込んだ抜け毛が毛玉になって起こる病気)予防のためにも大切なお手入れです。

寿命について

アニコム損保発表の「家庭どうぶつ白書2022」によると、猫全体の平均寿命が14.2歳。サイベリアンの寿命は15.7歳です。実際にどれくらい生きられるのかは、その猫が持って生まれた体の強さや飼育環境によって異なるものです。愛情を持って、大切に育ててあげてください。

気を付けたい病気

サイベリアンのような寒冷地出身の猫ならではの病気について見ていきましょう。

・熱中症

近年、重篤な症状を引き起こす「熱中症」が脅威であることは広く認知されるようになってきました。この「熱中症」はサイベリアンにとっても怖いものです。寒さへの耐性のため発達したふわっふわの被毛で日本の夏を過ごすのはかなり過酷なこと。空調や寝床のマットなどを工夫して、暑さ対策を徹底しておきましょう。

・毛球症

毛球症は、猫がグルーミングを行ったときに口から入った毛が、胃や腸などの消化管内で毛玉となって溜まってしまう病気で、嘔吐や便秘などの症状を起こします。長毛種の猫はかかる可能性が高いので、まめにブラッシングをしてあげましょう。